2009年6月25日
シリーズ「この人」保坂英雄さん・尾州木材工業(株)社長
(ほさか・ひでお)昭和42年名古屋大学経済学部卒。平成元年社長就任。愛知県集成材工業協同組合理事長、愛知県銘木協同組合理事、監事を務める。春日井市に4工場、1倉庫で操業し社員は50人。
実用新案や特許で他社との差別化図る
実用新案や特許の認可で他社との差別化を図っているのが尾州木材工業(株)(愛知県春日井市)社長の保坂英雄氏。
尾州木材工業は、5月上旬に日中両国で特許、実用新案が認可された「ビシュウカラーウッド」について発表した。ニュージーランド松を基材に、染料不燃薬品を含浸、注入することで銘木材に近い色と風合い、床材に必要な耐摩耗性を持つ堅ろうさ、圧密による光沢を持たせた活気的な新しい建材と注目されている。
こうした取り組みは日々全社的に行われる。認可を受けているものも40数件で木材、集成材業界にあっては傑出している。保坂さんは入社時から特許、実用新案の認可に注視し、社員に奨励、自ら率先して実行してきた。
集成材の製材やプレーナー加工時に、機械業者も驚くアイデアを提案、以後、業界の常識になっている方法もある。これは提案特許認可を受けていないが、こうしたものはかなりある。
社のトップの姿勢は、社員全体へ浸透している。なかでも特徴的なのが先代・亀一現会長で、手帳を昼夜たがわず持参し、仕事中も食事中も夜の就寝時も近くに置き、アイデアがひらめいたらメモすることにしており、そのメモがたくさんストックされているとか。
「集成材のパイオニアとして今後も創意工夫をしつつ未来を開いていきたい」と抱負を語る。