2009年5月25日
シリーズ「この人」岩崎十二男さん・天草地域森林組合代表理事組合長
(いわさき・とじお)昭和13年1月26日(熊本県天草郡五和町)生まれの71歳。31年熊本県立天草農業高等学校卒。
平成2年に天草下島2市4町森林組合広域合併の先導者として尽力。同14年天草全域の広域合併により天草地域森林組合誕生と同時に代表理事専務に、同16年8月から第2代の代表理事組合長に就任。
平成13年度には熊本県林業・林産業大会で第1号の緑化功労者表彰を受けている。
組合員のための組合運営を~組合事業一筋に53年~
「森林所有者の気持ちを理解し、木に対する愛情を持った職員を育てることが一番大切だと思います」と岩崎十二男さん。
昭和31年に五和町森林組合(熊本県天草郡五和町)に入り、森林組合事業一筋53年。平成2年の天草2市4町森林組合広域合併の先導者として天草森林組合設立に尽力。
この間、参事から代表理事専務を務め、平成14年には天草全域の広域合併により現在の天草地域森林組合(熊本県天草市楠浦町)が誕生、平成16年9月には池田定行初代組合長の死亡により、その後継者として第2代組合長に選任された。
岩崎さんが歩んできた53年間の道のりは、同地域森林組合の歴史とともにある。
「二足の草鞋を踏めずこれまで山の仕事一筋にきた。天草は松が多く、昭和30年代は松くい虫対策が大変でした。高度成長期に入ると坑木が駄目になり、松の後には桧を植栽したが材質は目細材で評判がよく、天草桧ブランドで人気がありました。しかし、成長が遅く経済林としては成り立たなかったですね。50年代には製材工場建設や木造住宅建築も始め、当時は毎晩帰りが遅く、家庭を顧みる暇もありませんでした」と語る。
五和町森林組合時代には、パルプ販売で県下組合1位の実績を上げたほか、天草初の原木市場や、木材乾燥機も導入、また全国で最初の松くい虫に強い抵抗性松(スーパー松)生産にも取組んだ。
合併後の平成4年には総合型林構事業により天草森林組合の用地10ヘクタールを確保し、新事務所、木材共販所、製材工場、人工乾燥装置等を建設し、国産材の生産、流通、加工拠点を築いた。
天草地域森林組合平成19年度の事業総収益は10億2000万円、現在の組合員数は7670人。
岩崎さんは「50年を振り返ってみると、自分でもよくやったと思うが、私は人に恵まれました。
先代組合長をはじめ、多くの人に助けられたおかげと感謝しています。組合用地の一部買収と、プレカット工場建設が実現できなかったことが心残りですが、これからも組合員のための森林組合運営に尽くしたいと思っています」
また「趣味は、囲碁と、退職後の楽しみにと決めていた山仕事(植林)で、昨年からすでにクヌギ、杉苗木1200本を植え付けましたが、あらためて林家の気持ちや、山仕事の苦労を実感しています」と語った。
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