木材・建材業界を応援する住まいの総合マガジン 林材新聞

お問い合わせ先

株式会社 林材新聞社

TEL:03-3641-8953(代)
FAX:03-3641-5794

2009年4月25日

シリーズ「この人」長谷川基一さん・丸銀長谷川商店社長

長谷川基一さん・丸銀長谷川商店社長
(はせがわ・きいち)愛知県名古屋市の丸銀長谷川商店社長。製材業で木曽桧一筋80余年。21年度から名古屋木材青壮年会の会長に就任、木材業界の現状打破のために改革をスローガンに掲げる。39歳、独身。

変革と伝承へ、老舗3代目の挑戦

「改革・そして遥かなる伝承」を会運営のスローガンに平成21年度の名古屋木材青壮年会の会長に選出された長谷川基一さん。愛知県・名古屋市の80年余の歴史の老舗、丸銀長谷川商店の3代目である。

同社は名古屋の木場・堀川地区で建築用特殊木曽桧の製材一筋で、木曽桧による社寺仏閣用材ならなんでも取り扱う。その老舗3代目が時代の波を一杯に含んだ字句で変革のスローガンの旗を掲げたのは、今の日本の状況が如実に表れている。

「100年に1度と言われる不況、住宅不況の状況を何とかしたい」

オバマ米国大統領の"チェンジ"と同じような思いで改革スローガンを掲げた。

そしてもう1つの旗は"伝承"である。伝承は最も伝えたい事柄、テーマだった。80年余の木曽桧製材の歴史は伝承すべきたくさんのノウハウがある。それを持っている老舗には「70歳で社長交代」という暗黙の了解がある。

元気なうちに、その年齢的限界の70歳で社長を若手に手渡す。それまでに木曽桧の仕入れ、製材、納材の全般にわたってノウハウを伝承しておくことが老舗ならではの決めごとと言える。

事務所には、全国で納材した物件の完成写真が掲額されている。そのなかに福井県・永平寺がある。無言ながら木曽桧製材の難しさを物語り、木曽桧の香りも漂わせているようにさえ思える。