2009年4月20日
シリーズ「この人」久保脇宗夫さん
(くぼわき・むねお)昭和26年4月3日生まれの58歳。平成1年にサラリーマンから独立し、広葉樹専門の木材業をスタート。同10年には製材工場を稼働。同15年には大工・工務店と連携し低コストの工場組立式の「軸組みブロック工法」を新開発、国産材をふんだんに使った耐震構造の家造りにも取組む。不況下にもオールラウンドの国産針・広葉樹メーカーとして実績を上げている。趣味は渓流釣りから絵画、スポーツと多彩。
メーカー発、大工・工務店と連携し耐震健康の家づくり
平成元年に宮崎県えびの市で広葉樹専門の木材業を始め、10年目には製材工場も建設、産地業界では創業20年の後発組ながら、オールラウンドの国産針・広葉樹メーカーとして着実に業績を伸ばしている。
久保脇さんは、平成15年には地元の大工・工務店と連携して地域材を活用したユニークな家づくりに取り組み、木造軸組み住宅を工場でブロック単位(2×4メートル)に組み立て、現場では工期を大幅短縮できる「在来軸組みブロック工法」を新開発、低コストで頑丈な200年木造住宅の建築業も始め、これまでに同ブロック工法7棟、在来軸組み20棟の建築実績を上げている。現在は長男の久保脇健夫さん(2級建築士・32歳)が住宅部門を担当、5年後には地元受注は在来工法、遠距離はブロック工法を主体にした木造住宅年間20棟の受注を目指している。
久保脇さんは「当初は広葉樹専門メーカーとしてスタートしたので住宅建築にはケヤキ、サクラ、ミズメ、カバなど杉、桧材を含めた使用樹種は1戸当たり平均10種類に上ります。大黒柱30センチ角、通し柱も21~30センチ角のムク太角材をふんだんに使った耐震、健康住宅が特長で、木の香りいっぱいの家づくりが施主さんにも喜ばれています」と語る。
原木仕入れは、ほとんど球磨人吉地域の市場のため、同地区での建築棟数も増えている。熊本県の球磨地域木材需要促進対策協議会が主催する平成20年度の「人吉・球磨地域木造住宅コンクール」では入賞者5件のうち、同社が応募した木造軸組み住宅2件(球磨郡あさぎり町の林田邸64坪、福田邸54坪)が共に優秀賞を受賞している。何れも内外装に針広葉樹10種のムク木材をふんだんに使ったことや、耐震構造の頑丈な造りが審査員の評価を得たようだ。