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2009年3月25日

ご存知ですか?巨木数ランキング
意外?! 日本一は東京

蒲生の大クス
鹿児島県姶良郡「蒲生の大クス」24メートル、全国1位(写真提供=巨樹写真家・高橋弘氏、ウェブ「日本の巨樹・巨木」http://www.kyoboku.com/

環境省の調査研究機関が2001年に発表した報告書によると、全国の巨木数ランキングは東京、茨城、千葉の順となり、意外にも首都圏、特に東京の森に巨木が多いことが分かっている。

同報告書は、全国の市町村や、巨木林を研究している任意団体に調査を依頼し、その結果を取りまとめたもの。対象は、地上から1・3メートルの位置で幹周囲が3メートル以上の樹木。日本の巨木総数を13万~15万本と推測している。

市区町村別では、東京都西多摩郡奥多摩町が1位。実測された巨木のうち、もっとも多かった樹種はスギ。巨木の所有者でもっとも多かったのは寺社だった。

また、幹周囲が12メートル以上の巨木117本を都道府県別にみると、鹿児島県がもっとも多く、全国巨木トップは鹿児島県姶良郡蒲生町八幡神社のクスノキ24・22メートル(蒲生の大クス)。

さらに、巨木と人との関わりについて、故事・伝承について報告があった295件を整理した結果、歴史的な人物や事件のいわれを伝えるものが109件あり、信仰対象となっている巨木は全体の22%を占め、樹種別にみるとスギ、シイ、サワラ、ヒノキの30%が、その対象となっている。

環境省自然環境局の生物多様性センター(山梨県富士吉田市、鳥居敏男センター長)が2001年3月に発表した「第6回自然環境保全基礎調査 巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書」によると、都道府県別の巨木本数は東京都が3799本で1位、次いで茨城県(3274本)、千葉県(2663本)の順となり、首都圏の森に大きな木が多いことが明らかになっている。(»図表参照:PDF

都道府県別の巨木本数

(本)

順位 都道府県名 測定巨木総数
1 東京都 3,799
2 茨城県 3,274
3 千葉県 2,662
4 新潟県 2,624
5 静岡県 2,354
6 栃木県 2,288
7 長野県 2,256
8 岩手県 2,122
9 石川県 1,827
10 岐阜県 1,673
市区町村別の巨木本数

(本)

順位 都道府県名 市町村名 総数
1 東京都 西多摩郡奥多摩町 891
2 東京都 三宅支庁御蔵島村 649
3 秋田県 仙北郡角館町 444
4 熊本県 熊本市 348
5 栃木県 日光市 327
6 静岡県 静岡市 323
7 千葉県 八日市場市 310
8 石川県 金沢市 284
9 茨城県 水戸市 225
10 島根県 大原郡大東町 222

同報告書は、1988年に実施した前回調査で確認された巨樹・巨木林の現状や、新たに発見された巨樹・巨木林を把握するため、全国の市町村および巨樹・巨木林に関する調査研究を行っている任意団体「全国巨樹・巨木林の会」(東京都台東区、菅沼孝之会長)の会員にアンケート調査を実施し、集計・解析結果を取りまとめたもの。全国1661市町村および同会会員50名から調査票や写真、地図などを回収、それを基にデータベースを作成した。

調査対象は、地上から1・3メートルの位置で幹周囲が3メートル以上の樹木。測定巨木総数は6万4479本(調査票が提出された樹林・並木における巨木の数)。測定しなかった巨木の推定本数2万本や、前回調査で抽出した推定本数6万本などを勘案すれば、日本の巨木の本数は13万~15万本程度に推測されるという。

市区町村別の巨木本数は、東京都西多摩郡奥多摩町が891本で1位。実測された巨木のうち、もっとも多かった樹種はスギ(1万4869本)であり、次いでケヤキ(9452本)、クスノキ(5926本)、イチョウ(4855本)、スダジイ(4830本)の順。巨木の所有者でもっとも多かったのは寺社で、全体の57%を占めた。

また、幹周囲が12メートル以上の巨木117本を都道府県別にみると、鹿児島県が13本ともっとも多く、次いで山形県、静岡県、福岡県が各7本、青森県が6本、岐阜県、沖縄県が各5本と続いた。巨木上位3位は、鹿児島県姶良郡蒲生町八幡神社のクスノキ24・22メートル(蒲生の大クス)、静岡県熱海市のクスノキ23・9メートル(阿豆佐和気神社の大クス)、青森県西津軽郡のイチョウ22メートル(北金ケ沢のイチョウ)。

さらに、巨木と人との関わりについて、故事・伝承について報告があった295件を整理した結果、歴史的な人物や事件のいわれを伝えるものが109件、次いで災難から逃れるなどのご利益があるものや願を掛けるものが99件あった。信仰対象となっている巨木は全体の22%を占め、樹種別にみるとスギ、シイ、サワラ、ヒノキの30%が、その対象となっている。

同調査を機に全国で巨木の保全を巡るさまざまな動きが生まれた。89年に「巨樹の里宣言」を行った東京の奥多摩町は、94年に全国初の巨樹・巨木林の情報・資料センターとなる「巨樹ミュージアム・日原森林館」を設立するなど、巨木をとおして身近な自然を見直す機運が高まり、以来、フォーラム開催やネットワーク形成が持続的に進展している。「全国巨樹・巨木林の会」の菰田誠事務局長は「巨木の数だけではなく、巨木を大切にする想いを大事にしたい」と話している。