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2009年2月20日

シリーズ「この人」飯島泰男さん・秋田県立大教授

飯島泰男さん・秋田県立大教授
(いいじま・やすお)1947年北海道生まれ。62歳。北海道大学農学部林産科卒農学博士。93年に秋田県林務部木材産業課を経て、95年に木高研の前身である秋田県農業短期大学木材高度加工研究所の教授に着任。現在に至る。

業界の目線で研究

木高研の愛称で知られる秋田県立大学木材高度加工研究所は、谷田貝光克所長をはじめ多くの研究者を擁し、あまたの優秀かつユニークな人材がそろっているなかで、なぜ「この人」なのか。それは飯島教授の研究テーマの守備範囲が広く、その多くが地元業界への貢献度が高いと思われるからである。

もう1つは飯島教授の飾り気のないきさくな人柄で、業界人も飯島教授なら気楽に相談したり、指導をお願いすることができるのではなかろうか。飯島教授の研究テーマは、富山県木材試験場時代に、富山の県産材利用のため材料の強度などを調べることから始まり、基本的には現在も研究テーマの中心となっている。

木材材料・構造技術賞(杉山英男賞)、日本木材学会第7回地域学術振興賞を受賞している。秋田に来てからは当然のこととして秋田杉がテーマとなった。天下に名高い秋田杉、だが調べてみると強度が特に強いわけではなく、建築材としては普通。ではなぜ秋田杉が有名なのか。それは柾目、杢目、色の美しさなど材質の特長であった。しかし時代の流れの変化でこの特長では売れない。

秋田県産材は今後どうなっていくのだろうか。記者が「秋田では今、柾平割が売れてますが」と質問すると「確かに柾目がそろい、色もきれいな柾平割は秋田杉(及び天然秋田杉)でしか作れない。しかし、それは製品のごく一部であり、量的に多い並材、一般材は難しい時代を迎えている。構造材主体に生産してきた秋田の林材業界はスタンスを変えてみる必要があるのではないか。秋田材需要の徹底したリサーチが必要。それと『環境』も重要なキーワードになると思う。たくさんの課題があるが、産学官が一緒になって秋田だけでなく国産材全体の振興を考えていきたい」と話してくれた。