2009年1月20日
シリーズ「この人」真保博さん・南部工業社長
(しんぽ・ひろし)栃木県にある中古機械販売・南部工業の社長。常時800台の中古機械在庫は日本一の品ぞろえ。モットーの「利益失うとも、信用失うな」の通り、誠実な仕事柄で機械の完全整備が最大のセールスポイント。昭和6年12月生まれの77歳。
中古木工機械の販売一筋40年
「木材産業の設備投資が安く、安心して使えて、安全な完全整備の中古機械を提供できるよう心がけている。機械化を最小限に抑えるために展示場もなく、営業マンもいないし、スタッフはオールマイティのプロで、電機や設計などにも精通している少数精鋭。その分、経費も少なくて済み、顧客に完全整備機械で還元している」
南部工業の真保博社長は中古機械を扱う。工場や置場には事業閉鎖や倒産などのほか、裁判所の競売、リース会社から買った中古機械約800点がそろい、客のニーズに対応する。
「40年前に倒産した製材工場の製材機械を引き取り、修理後、千葉県の別の工場に納めたところ大変喜ばれたことが中古機械を扱い始めたきっかけ。常時、800台の機械を置くには都内のような地価が高いところでは難しい。栃木県下野市という地場産業である木材産業が盛んな地域で、鉄道や高速道路のアクセスも良い場所が最適だった」
「中古機械を扱うにはプロの高い技術が必要で、完全整備できないとトラブル発生のもとになる。"利益を失うとも信用を失うな"のモットーのもと、中古機械の技術向上を目指して品質管理に常に心がけてきたお陰でリピーターも多く、以前納めた製材工場を訪ねて自分が納めた機械が元気に稼働しているのを見るのが一番幸せを感じる時。この信用を失わないためにも日々技術を磨いて、新しく開発される機械にも対応していかなければならない」
栃木県の商工会の製材加工技術の指導員を長く務めたことから、品質の向上や能率アップなどの相談も多く、技術指導にあたり「技術向上による優良材の供給こそが木材業界の生き残り」として、「木材産業の振興、特にムク国産材の普及に努めることが木工機械業界の生き残りにつながる」と考えている。