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2008年11月25日

シリーズ「この人」岩崎駿介さん・美佐子さん夫妻

岩崎駿介さん・美佐子さん夫妻
(いわさき・しゅんすけ)
筑波大学元教授、都市デザインが専門。すべて自分でつくることが楽しみで、足掛け7年の家づくりは夫婦二人三脚で再来年の完成を目指す。昭和12年6月生まれの71歳。

究極のハンドメード"家づくり"にかける熟年夫婦

茨城県石岡市に「自分で食べるものはできるだけ自分でつくる」、米をつくり、家を夫婦で自力建設するひとがいる。筑波大学で都市デザインを教えていた元教授の岩崎駿介・美佐子夫妻である。

「7年前に材木はどういうものかもわからず、折込チラシを見て前川林業の展示会に行き、図面を見せた。前川さんには八溝材を1年間天乾してもらい、長ほぞが特長の茨城県西プレカットで刻んでもらった。親切にしてもらいここまでこれた」と話す。

敷地面積1200坪に建坪63坪の木造平屋(1部2階建て)ハンドメード住宅は、7年前にスタート。はじめの5年は道路から自宅までの道や基礎工事にかけ、2年ほどアパート暮らしで作業を続けた。その後、敷地内に建てた仮設小屋に住み、日曜以外は家づくりの日々。来年入居、再来年完成を目指している。

工法は梁出し。梁の下にガラスが入り、外から見ると照明加減で7寸勾配の屋根を浮かす。OMソーラーの講習を受けて設計から設備、取り付けなどすべて自力でこなす。瓦や漆喰壁、建て前は職人に頼んだ。土地を生かした工夫は随所に見られる。壁耐力を満たすために厚さ20㌢のコンクリート耐力壁を用い、水回りを厚さ18㌢のコンクリートですべて囲んだ。コンクリートは表面を削り、立体化するデザインを取り入れた。建物は南向きで光を多く取り入れ、西の足尾山に沿って一直線に建てられる家は都市デザイン工学を実践している。

岩崎さんは「自分は建築学科卒だが、妻は美術系で鋳物をつくっていたので、建具や家具をつくるのが自分より上手」と話す。再来年の母屋完成に続いて、門や客室棟、離れ、露天風呂の完成を目指すなど将来の計画もとてつもない。