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2008年11月20日

シリーズ「この人」髙嶋昭二さん・秋田県北木材センター理事長

髙嶋昭二さん・秋田県北木材センター理事長
(たかしま・しょうじ)(協)秋田県北木材センター理事長。平成10年から理事長職を務める一方で、地元町議会議員にも選出。公私ともに多忙な日々は数々の功績として評価され、平成15年に旭日双光章を受章。

逆境に強い経営哲学で名門産地の荒波乗りこえる

昭和42年4月に創設された(協)秋田県北木材センター。かつては秋田杉の代表的な製材製品10尺芯去り割柱のメッカだったが、輸入材攻勢、建築様式の変化などから美しい柾目・杢目と色合いを誇った割柱も需要が激減、現在、同センターの経営は極めて難しくなってきている。

しかし、この人は弱音を吐かない。秋田営林局(当時)の素材生産量が天然秋田杉・秋田杉両方で年間100立方メートル近い時代、秋田県内大手の製材業者は、配材と称する国有林材を有利に購買する権利を持っていたが、当時経営していた松阪製材(のちの株式会社)はこの権利がなかった。

このようなハンディを背負った製材所経営が、髙嶋さんを逆境に強いひとに育て上げていたのである。

高度経済成長のさ中の昭和59年、(協)秋田県北木材センターの副理事長に就任。平成10年からは理事長に選任されたが、それ以前から顕在化した市場の変化で、同センターの花形商品であった10尺割柱の需要減にいち早く目を付け「これからは集成材の時代」と、秋田杉集成材工場を同センターの隣接地に立ち上げた。

この間、出身地の森吉町の町議会議員にも選出されており、町議会議長まで務めている。平成15年には、こういった数々の功績が認められ旭日双光章を受章した。

平成16年には(株)ウッド・ミルを立ち上げ、まずは順調に経営していたが、残念なことに片腕と頼んでいた専務が今年4月に亡くなり、自ら陣頭に立つ必要に迫られた。

「県北センターをはじめ、何事も一人ではできない仕事であり、多くのひとの協力が必要。理事長の立場はいまだかつて経験したことのない嵐の海を大きな船で航海しているようなものだ。幸い集成材部門はこの10月決算で黒字を計上したが、これも従業員のボーナスカットなどの犠牲を強いた結果だ。とにかく課題は山積しているが、来年5月の任期満了まで時代の波に押されながらもわが道を行くだけ」と語った。