木材・建材業界を応援する住まいの総合マガジン 林材新聞

お問い合わせ先

株式会社 林材新聞社

TEL:03-3641-8953(代)
FAX:03-3641-5794

2008年9月30日

シリーズ「この人」牛山京子さん・「奥多摩・山しごとの会」森を元気にする下刈りリーダー

牛山京子さん・「奥多摩・山しごとの会」森を元気にする下刈りリーダー
(うしやま・きょうこ)東京都杉並区出身。宝仙学園短期大学保育学科卒業後、都内の保育園に勤務。退職後、看護助手に従事。現在、「奥多摩・山しごとの会」に所属。森林ボランティア。

「新しい苗を植える機会は少なくなってきたが、森を元気にする作業は楽しい」

「山の仕事は楽しい。山に行くと、とにかく元気になる。無心になって作業をして大汗かくと、体調が良くなる。森からエネルギーをもらっている感じ。それが今まで続けられた最大の要因」。

「奥多摩・山しごとの会」(東京都新宿区、鈴木敏美代表)に所属。人工林の育林作業のほか、東京農業大学や農林総合研究センターと連携して森林再生に取り組む一方、下刈り活動リーダーとして「山の木を一本一本元気にしている」。

森林ボランティア組織として1997年に発足した任意団体「奥多摩・山しごとの会」は、山仕事の活動を通して、地域との交流・理解を深め、森林に親しみ、森林を学び、人と森林のより良い共存関係の実現を目指している。活動拠点である東京都西多摩郡奥多摩町は、芥川龍之介をして「氷川と丹波山との間の路はわすれ難い、ゆかしい路」といわせた美しい「巨樹と清流のまち」。東京都の最北西端に位置し、全域が秩父多摩甲斐国立公園に含まれている。四季折々の魅力をたたえ、訪れる人々をあたたかく迎えてくれる、緑と水のふるさとである。

「生きていることを楽しみたい」

大学では保育学を学び、絵本や童話を多読した。卒業後は都内の保育園に就職、木の実を拾ってきては園内を「元気にした」。しかし、次第により大きな視野をもって「生きること」に携わりたくなり、看護助手に転職した。

「特に自然環境への関心が強かったわけではない」が、実家の建て替えを機に、たまたま手にした住宅雑誌で「東京の森が荒れている」と知った。問題意識が芽生えるなか、偶然目にした東京都の広報誌に「東京都奥多摩体験の森管理事務所」が主催している「炭焼き体験教室」や「森林ボランティア入門コース」が紹介されていたので、さっそく受講。そこでは「来る者は拒まずで、まったく初心者の私を受け入れてくれた」。以来、「構えないで付き合える仲間」と共に森林を学び、講師の森栄氏が当時主宰していた同会の活動に携わるようになった。

「森の中で過ごすことが多くなり、そこでの仲間たちとの時間の共有は、かけがえのないものになっている」

毎週末、奥多摩で山作業をしている。下刈りや枝打ち、間伐、キノコ栽培、時には炭焼き。「確かに、新しい苗を植える機会は少なくなってきたが、森を元気にする作業は楽しい。これからも、ゆるゆると暮らし、小春日和のような人でありたい」

「とにかく元気がある」「縄文時代でも生きていける人」「ブルーシートでも寝られちゃう人」とは知人の人物評。

問い合わせ先=「奥多摩・山しごとの会」(ウェブサイト=http://www.fagus.jp/~yamashigoto/