2008年9月25日
シリーズ「この人」青木貞雄さん・青木建設(株)代表取締役
(あおき・さだおさん)青木建設代表取締役。ペレット普及促進協議会会長。秋田初のペレット製造施設「潟上ウッドバイオマスセンター」を設立、今年1月から操業を開始。山積する課題を乗り越え地球環境のためにもペレット普及に尽力する。
秋田初のペレット工場を立ち上げ普及に本腰
青木建設(株)の代表取締役の青木貞雄さん。本業の舗装・土木工事と平行して産業廃棄物の収集運搬、木材リサイクル・解体工事を行っていたことから、解体材や製材工場の端材の有効利用として木質ペレットの製造を思い立った。
施設の名称を潟上ウッドバイオマスセンターと名づけ、平成18年から木くずの破砕処理施設、19年に木質ペレット製造施設を設置、今年1月7日から稼働を始めたものの、実際の製品(ペレット)になるまで3カ月もかかったという。
ペレットに成型するためには、水分とリグニンの絶妙なバランスが必要だが、それを会得するまで非常に苦労したそうだ。特に杉は難しいという。
苦労して作り上げたペレットは、(株)秋田県分析科学センター高位発熱量がキログラム当たり5040キロカロリー、低位発熱量4000キロカロリーと分析された折り紙付きだ。
製品は一般家庭用に15キログラム紙袋入りで、末端価格900~1000円で販売。工業用は500~600キログラムフレコンパック詰めで販売予定だが、価格は未定。
熱量を価格に換算して灯油などと比較すると、木質ペレットは約半分になる。しかし問題は木質ペレット用ストーブが高価なことで、地元の鉄工所で思索的に安価なものを作ってはいるものの、普及率は低く、一方、名の通った暖房機メーカーのものは30万円以上の低下が付けられている。
燃料(ペレット)は安いのだが、燃やすストーブが高いというジレンマ。普及にはまだまだ克服すべき課題が山積している。そこで青木さんは9月9日、秋田ペレット普及協議会を設立。潟上市長や五城目町長などを顧問に迎え、近辺の森林組合や製材所、石油販売店などを会員として組織、自らは会長に選任された。
まだまだガソリンをはじめ、化石燃料の高騰は続きそうだが、ただちに木質ペレットの普及につながる情勢ではない。しかし、さまざまな問題があるにしても、地球環境にやさしく、しかも安価な木質ペレットが今後、普及していく流れは確実に大きくなっていくことだろう。