2008年9月20日
シリーズ「この人」松原正和さん・道木連会長・松原産業(株)社長
(まつばら・まさかず)昭和23年10月25日生まれ、もうすぐ60歳になる。日本大学理工学部精密機械工学科卒業。平成5年から、松原産業(株)社長。スキーは日本赤十字社スキーパトロール指導員、ゴルフはハンデ11の腕前。
木材産業は今変革期に、高付加価値商品の開発を
5月の定期総会で、新生・道木連の3代目会長に選任された松原正和氏。就任して3カ月余り。現在の心境を聞いてみると・・・。
「大変な時代に会長になっちゃったなあ、というのが率直なところです。世界の情勢も含めて大きく木材産業が変わりつつある中で、北海道の木材業界は、本州に比べて変革のスピードが遅いと感じています。もっと木材の有効利用を考えていく必要があります」と語る。
松原会長は、就任の挨拶でも「北海道の木材産業は変革期にある」と述べている。その辺をくわしく聞いてみた。
「川上については、今まで苦しい時代が長く続きました。ところが、ロシアの丸太輸出税が80%になるということから、代材がないかと探したところ、北海道に安くて強度もある資源があると目が向いた。ただ、山のほうも伐ったら植えることが大事です。そうしないと、あっという間に資源が伐りつくされることになりかねない。川下については、この材料の値段が上がることは受け入れざるを得ないと考えます。来年一月にロシア材を買える値段が上がる。まず値段ありきで、そこから工場経営を再度見直すことが必要になります」という。
まず、冷静に原状分析から始めるしかないようだが、しからば今後木材産業はどう対応していけば良いのか?松原会長の考えを聞いた。
「チップもこの値段で良いのか?やはり製紙会社へチップ買い入れ価格を上げてもらわなければならない。道木連としても頑張ってやっていきます。しかしそれ以上に、高い原料に見合った高付加価値の製品開発を急がなければなりません。値段の取れるものは、本州送りも必要でしょう。また、乾燥についても数社が共同で乾燥室を持ち、大きな需要にリアルタイムで対応する必要があります。またチップ価格が上がらないのならボイラー燃料として使うなども視野に入れなければならないでしょう。これらは、すでに本州ではかなり進んでいることです」という。なるほどと、思うような話ばかりだ。
また、道木連会長として「皆さんの話をまとめると行政には、資源背景について本当にどれだけの資源量があるのかキチッとした調査をしていただきたいということと、やはり植栽に力を入れていただきたい」と要望している。
最後に松原会長は「私的には、いろいろな角度から発言していくことになると思いますが、ときには道内業界を刺激するような発言があるかも知れません。私の意見としてとらえていただき、真剣に考えていただきたいと思っています」と語る。温厚な人柄で、ソフトな語り口の松原会長だが゛辛口゛の発言も期待したい。