2008年8月10日
シリーズ「この人」紅谷 幸政さん・紅廣木材社長
(べにや・ゆきまさ)紅廣木材社長。愛知県集成材工業協同組合理事長。モットーは「商売道徳は必ず守る」。木材修行で培った精神力と人脈を裏切ることはできないと自らに課す。
集成材工業の発展に尽力
「集成材メーカーが持つ加工技術と機械は木材業のなかでは最高水準のもの。この高い水準の加工技術のノウハウを生かした商売に徹するならば集成材工業の将来は明るい。住宅着工戸数が年間70万戸時代が予想され、また住宅の二極化が併せて予想されても集成材工業は生き残る」
造作用集成材メーカーの紅廣木材(株)(愛知県名古屋市)の2代目社長の紅谷幸政さんは、愛知県集成材工業協同組合の理事長でもある。紅廣木材は現在、造作用集成材メーカーだが、昭和21年の創業時はスギ、ヒノキの建具材木取り業者だった。当時は建具木取りで出る端材の有効利用に悩んでいた。後に愛知の集成材工業を有力な業界へと発展させる3人の友人(片桐銘木工業の片桐信夫氏、尾州木材工業の保坂亀一氏、紅廣木材の先代社長・紅谷繫昌氏)が抱えていた共通の悩みを、意見交換や研究を共同で行うことで払しょくし、愛知の集成材をスタートさせた。
紅廣木材では菊川鉄工所(三重県伊勢市)のフィンガージョインターの新鋭2号機を導入。端材を有効利用した同社オリジナル製品“縦つぎ木材”を販売し大好評を得た。スギ、ヒノキのムク製品であることと、価格が同寸法のスギ、ヒノキ板と比べると3分の1から4分の1の価格であることも理由のひとつ。
紅谷さんは大学卒業と同時に名古屋の名門・上地木材に入社、木材についての修行に励むと同時に、名古屋木材界の会団、青年会団の会長職などを歴任。時代ごとで自己に課せられたテーマに応えるために引き受けた役職だが、その結果、人脈は全国へと広がり、木材修行もまたしかりで13年前から紅廣木材の社長を務めている。
住宅、木材界の不透明な時代のなか、自らの行動で扉を開いていく「行動のひと」である。