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2008年8月5日

シリーズ「この人」石川 明さん・(株)材摠木材執行役員外材製品部 市売部部長

石川 明さん・(株)材摠木材執行役員外材製品部 市売部部長
(いしかわ・あきら)(株)材摠木材執行役員外材製品部、市売部部長。米材クリア主体のセールを指揮。「売り上げ好調に並材の回復が寄与」と話す石川さん。

全国販売網と供給元との太いパイプで米材クリア主体のセール13年連続で実施

全国的にも米材クリア主体のセールは今では珍しくなったが、そうした「ホットセール」を夏、冬年2回行い指揮を執る材摠木材(株)(愛知県名古屋市)の執行役員で外材製品部と市売部の石川明さんは、この夏のサマーホットセールを7月に行ったばかりだ。「例年1月に行うホットセールの準備に8月には入る」ため、カスタムカット最大手でカナダ最大林産企業のWFP社(カナダ)に希望の数量や樹種、日本への輸入時期など伝えるとのこと。これまで冬のホットセールは13回連続で行っており、夏のセールは今回が2回目。これだけ毎年米材クリア主体のセールを行う問屋は全国で同社だけになっている。高級材の需要が減少し、北米の色物原木も資源的に減ったことがあるが、それでも全国的には根強い需要が残っており、来場者は同社のセールを頼りに全国から来場する。

「8月にはカナダにまた行って、念を押してこないといけないな」と石川さんはつぶやく

今年は特にカナダの原木伐採が極端に減少しているために、1月のホットセール用のカスタムカット材が予定通り集まるかどうか心配なためだ。WFP社はこの5、6月に原木伐採を減産しており、他の大手伐採業者も生産を抑制しているために現地の原木不足が深刻な状態にある。

そうした原木不足から「カスタムカットが入るのは9月後半。それまで日本には入らない」。今回のセールもそうした事情を分かっている有力業者が、ピーラーやスプルス主体に買ったようだ。それにカスタムカットは今ではWFP社と旧トーメン系の2つの窓口ぐらいしかなく、供給元も限られているからだ。

そこで、カスタムカットを注文するのも順番待ちの状態。しかし同社の場合、毎年、WFP社主体のセールを行っているので、WFP社カスタムカット担当者も早い時期から原木をある程度集めて用意される。また、コンテナの配船もひっ迫しており、入港するか相手任せの状態なので、まとまった量を集めてセールを行うのは大変な苦労を伴う。しかも色物の需要が昔に比べ減少し全国的な販売網を持っていないとさばけない。さらにサイドカット材の板や割ものの幅広い販売先もないとカスタムカットを扱えない。

こうしたことなど気を使いながら石川さんは、13回の冬のホットセールのうち7回行ってきた。業界でも評判な点は、同社の冬のホットセールがすべて絶妙なタイミングで成功してきたことだ。来年1月のホットセールは、原木不足の激しい中でいかに優良材を確保できるか一抹の心配はあるが、市況はこの7月ごろから好転の兆しが出てきたようだ。

今回のサマーホットセールの売り上げ目標2億円に対し、2億5000万円達成できたのは、米マツKDやホワイトウッドなど並材の回復が予想外に起こった点が寄与した」と指摘する。北欧やロシア材の原木不足、製品減産やコストプッシュから今後の品不足を心配して在庫補充の動きが出てきた。また同セールでの国産材の売り上げも2000万円を挙げ、特に桧土台など需給がタイトになってきた(同社)。

この「回復の兆し」が本格化すれば、来年1月のホットセールもジンクス通り成功しそうだ。