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2008年5月30日

シリーズ「この人」志賀忠司さん・全国銘木連合会長

日本文化の趣味の世界「銘木」を広めたい

木造住宅建築の伝統ともいえる和室が減少しており銘木業界は苦慮している。

原因は木材流通の構造変化だけでなく、エンドユーザーに銘木のPRが足りなかったとし、東京で銘木業者の取引の場である市場をエンドユーザーに開放することで銘木を知ってもらおうと、需要の掘り起こしに動き出したひとがいる。創立60周年を迎えて市場を一般公開したのは東京銘木市場(=東銘)前理事長の志賀忠司氏。

志賀氏は全国銘木連合会(=全銘連)の会長を務め、新木場から全国の銘協への発信基地を目指し需要拡大に余念がない。

志賀氏は「昨年11月に全銘連創立60周年記念・第51回全銘展を東銘と茨城県銘木協同組合との共催で行い、売り上げは夢のまた夢となったが2日間の一般公開による一般消費者などへのPRには多大な成果を収め、初期の目標を達成、関係者に感謝している」と述べている。

また、今回の東銘の創立60周年の優良銘木展示会については銘木の灯を消さないでほしいと、毎年9月に後継者の集まりである東京銘青会とともに銘青会展を開催、一般公開で木製品が当たる抽選会などのイベントも行っている。一般消費者から寄せられた「住宅展示場では銘木の床柱や天井板などを見ることはなく知らなかった」という声をくんで3日間の一般公開を行い、端材の無料配布や木製品の当たる抽選会、トーク・セッションなどのイベントを企画し、多数の一般消費者が来場して「見て、触ることで銘木への関心を深めてもらうことができた」と話す。

一方、銘木の復活について「銘木は床の間まわりをはじめ、長押や鴨居などの造作材に天井板、廊下板などの内装材に使われてきた得難い木で、日本文化の趣味の世界だ。しかし、時代が変われば人の趣味、嗜好も変わるのは当然。好き者だけの需要に頼っていては需要拡大は望めず、銘木資源も減少していく。銘木業界が復活していくには銘木の敷居を下げて、若い世代にも好まれ、マンションや2×4住宅にも合った新しい需要開拓も進めていかなければならない」と抱負を語っている。