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2008年2月20日

シリーズ「この人」三熊新一さん:独自の製品づくりに全力 原木を全国に求めて

みくま・しんいち 91年に秋三銘木設立。全国の銘協や原木市場を歩き、主に大径木の杉を購入、ユニークな製品づくりを目指す。
みくま・しんいち 91年に秋三銘木設立。全国の銘協や原木市場を歩き、主に大径木の杉を購入、ユニークな製品づくりを目指す。

かつて日本三大美林の1つとうたわれ、挽き肌の美しさを誇った天然秋田杉。だがその原木は枯渇し、秋田県銘木の原木は高樹齢の秋田(人工林)杉にその座を譲ろうとしている。秋田の銘木業界のなかに、こういった原木事情を早くから見抜き、天然秋田杉にこだわらず全国に視野を広げ、こまめに歩いて原木を確保している人がいる。

能代市で1991年(平成3年)に秋三銘木有限会社を創立した三熊新一さんである。三熊さんはまだ当時の秋田営林局が、天杉原木を(製品で)5万立方メートル以上販売していた87年ごろから、奈良銘協を皮切りに北海道を除く全国の銘協や原木市場を歩き、主に大径木の杉を購入するようになった。

以来、末口径124センチ、元口径210センチ、長さ6メートルの霧島杉や、熊本の市房神社の社木で、台風被害により伐採許可が下りた貴重な市房杉などから、他社ではなかなかマネのできない銘木製品を生み出すようになった。

三熊さんは「最近、天然秋田杉原木はなかなかいい物が出なくて、扱い量の1割程度かな。銘木製品は建築様式の変化で市場は縮小傾向にあるが、一方、環境問題の深まりなどから、木を使う傾向、特にいい物を使う人は決して無くならないと思う。当社は大径木から採材するユニークな製品づくりを目指しており、厳しい時代だからこそ、同じような製品だったら秋三銘木から買ったほうがいいと言われる製品づくりを目指したい」と語っている。