2008年2月15日
【ナイス・小牧市場】国産材流通の「新ビジネスモデル」構築
「住まいの構造改革」を進めているナイス(株)は、同小牧市場(愛知県小牧市下末、水野純一市場長)の中部営業部小牧営業所で、有力な国産材産地と小売店から工務店を結ぶ流通として外材に対等に競争できる多産地の高品質材で「オール国産材住宅」が提案できる体制をつくった。まず「スギ乾燥4面仕上げ材」を常時500立方メートル在庫し、責任ある供給の安定化を図るためにある程度取引先を絞り特定の杉産地工場と小売店、地域ビルダーにこうした新ビジネスモデルによるメリットが得られる点を説明し事業拡大を進めている。
同小牧営業所が進めている国産材新ビジネスモデルは、タルキや間柱など羽柄材についても「北欧、ロシア材と同等」のKD4面プレーナー仕上げ材で同価格の杉製品を常時在庫し、単品販売だけでなくオール国産材住宅が建設できるようにフルラインナップ(すべての品揃え)した。九州の年間原木消費量5万立方㍍以上の工場5,6社と業務提携し、主要商品は毎日安定的に入荷でき、出荷も毎日供給できる体制を築いた。
品質、価格と供給の安定を築いたことで、小売店は安心して工務店に競争力のある杉製品を提案できる。それに多樹種の国産材製品を適材適所に使えるようパッケージ化して供給することで、地域ビルダーにとっては他の住宅メーカーに対しオール国産材住宅の差別化商品を販売できるメリットが生まれる。
同社の新ビジネスモデルは、さらに住宅の構造躯体(スケルトン)が住宅の商品価値を決めるものとの発想からナイス(株)が全社的に進めている「住まいの構造改革」の一環として取り組んでいる。国産材製品のハード面の供給だけでなく、小売店が工務店に提案する1国産材による家づくりの考え方2その地域に合った適材適所の使い方3森林や環境への貢献4産地やメーカーの証明(トレーサビリティー)5工務店にとって差別化商品になる―などソフト面の支援も行っている。
担当者の同営業所の青木良篤所長代行は「約2年前から始めてようやく体制が整ってきた。産地工場に対しても協力してくれるメリットが生まれるようするために、杉羽柄材だけでは採算が落ちるので梁桁や新商品のデッキ材などにも木取りしてもらい販売開拓することで産地工場の価値歩留まりを高めている」と説明する。